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アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『裏窓』は、傑作として名高い作品ですが、
足を骨折し、自由に動けない主人公の男(ジェームズ・スチュワート)が、
自分が住んでいるアパートの窓から、
向かい側のアパートの人達の日常を、毎日何となく見ている内に、
やがて、とんでもない犯罪を目撃してしまう、というようなストーリーです。
そして、本筋とは関係無いようなエピソードも織り交ぜながら、映画は進んで行くのですが、
主人公の彼が、密かに「ミス・ロンリー」と名付けた女性は、
恋人も居らず、寂しい日常を送っていますが、
彼女は、自分で恋人が居ると仮定して、
食事を用意し、架空の相手に向かって、ワインを乾杯したりするのです。
主人公の彼は、そんな彼女に向かって、
自分で、ワインを持っている風にして、乾杯の仕草をしてみせますが、
そんな彼女は、寂しさに耐えかねて、泣き出してしまいます。
『裏窓』の中でも、とりわけ印象深い場面ですが、
相手も居ないのに、相手が居る風を装って、居ない相手に向かって、ワインを乾杯する彼女の心境は、いかばかりであったのでしょうか?
あの場面を見るだけでも、
ヒッチコック監督という人は、
人間の心理というものの洞察力に長け、
人情の機微の細やかさを、よく知っている人だなあと、感心してしまいますが、
だからこそ、数々の傑作を作り出す事が出来たのでしょう。
ちなみに、その後「ミス・ロンリー」がどうなったのかは、是非とも、実際に映画を見て、確かめてみて下さい。