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長く生きるシャトー・ラトゥール

 シャトー・ラトゥールはあの有名な「五大シャトー」のひとつです。五大シャトーの中で最も“力強く男性的”であり“晩熟で長命”だと言われているようですね。
この晩熟で長命とは、長い熟成に耐えられるということです。二十年から三十年という長い単位でねかせて飲んだときにこそ、シャトー・ラトゥールの真価がわかるのだそうです。
どうやら五十年以上の熟成もできるようですよ。人生五十年と言われていた時代もあるというのに、本当に長命です。
今から熟成させると考えたら、今の私たちですら、一生に一度しか飲めない人が大多数です。
なんといいますが、しっかりとした、あるいは逞しいワインだなと感じるのは私だけでしょうか。
要塞として建てられた塔をシンボルにし、百年戦争を始めとした争いを乗り越えて、イギリスとフランスの間を行き来してきたシャトーです。
そのほかに、価値ある昔の手法を残しながらも、現代化を受け入れてきたということも、逞しいと感じる理由になっているかもしれません。
常に進化を続けるシャトー・ラトゥールは、いつだって成長を続けており、だからこそ今もなお世界中のワイン愛好家に愛されているのでしょう。
シャトー・ラトゥールは、私よりも年上のものがたくさんあります。それを知ると、ワインは生き物なのだなあと思ったりもします。
長く大事に保存して、いつかコルク栓を開ける時の気持ちは、もしかしたら、いとしい我が子を抱きしめる気持ちに似ているのかもしれませんね。