【帰って来たヨッパライ…ザ・フォーク・クルセダーズ誕生秘話】

1960年代後半、
ザ・フォーク・クルセダーズという3人組の音楽グループが、一世を風靡しました。
ザ・フォーク・クルセダーズは、1965年、加藤和彦が、雑誌で音楽仲間を募った際に、北山修がその呼び掛けに応じて、
北山の妹の自転車に乗って、加藤の自宅を訪ねた事が、その誕生のキッカケになりました。

当時、大学生だった加藤と北山の二人は、忽ち意気投合し、
やがて、他の学生音楽仲間の三人も加えて、5人組でグループを結成しました。

ザ・フォーク・クルセダーズは、アマチュアとして活動していましたが、1967年、その活動を終え、解散する事になります。
その解散を記念して、彼らが自主制作した『ハレンチ』というアルバムの中に、『帰ってきたヨッパライ』という、一風変わった曲が入っていました。
『帰ってきたヨッパライ』は、テープの、早回しのような、所謂ケロケロ声の歌で、東北弁の「オラ」という主人公が、
飲酒運転による事故で亡くなってしまい、天国に行った後、天国でも、やっぱりお酒ばかり飲んでしまい、神様に説教され、
天国を追い出された後、めでたく生き返る…という内容のコミック・ソングです。

お酒が大好きな「オラ」が、飲酒運転の事故で亡くなってしまったのに、天国でも、飲めや歌えの、お酒三昧で、
神様に呆れられて、追い出されてしまうという、人間の業のようなものを、面白おかしく歌っていて、一度聞いたら、忘れられないインパクトが有ります。
ちなみに、『帰ってきたヨッパライ』は、北山が、妹が勉強用で買っていた、学習教材用のテープレコーダーを使い、
メトロノームを使って、ギターを弾きながら、超スローなテンポで歌って録音したものを、後で早回しで再生し、あのケロケロ声の歌にした、との事です。

この『帰ってきたヨッパライ』は、ラジオで放送されたのを機に、何と、後にミリオンセラーとなる大ヒットをしてしまいました。
それを機に、加藤、北山と、アマチュア時代に活動していた三人が脱退した後に。はしだのりひが加入した三人組として、ザ・フォーク・クルセダーズはプロデビューしました。

ザ・フォーク・クルセダーズは、彼らの学生時代の終わりの一年間限定としてしか、プロでは活動しませんでしたが、
彼らの活動は鮮烈な印象を残し、今でも伝説のグループとして、語り継がれています。