パリの夏だより。
ピクニック
ロウソク

Ako NAGASUE (在パリ・クリエーター)

 




お祭りみたい! 夏のパリの芝生が敷きつめられた公園は、日本のお花見に負けないくらい、ピクニックをする人でいっぱい。
日本のようなゴザやビーチマットがないフランスでは、大きなビーチタオルやベッドカバーなんかを持ち出してお尻に敷きます。

お弁当はフランス式バゲットサンドイッチ、キッシュ、タブレ(給食にも出るほどフランスに浸透したアラブのクスクスサラダ)などなど。クーラーボックスに入れたキリリと冷えたロゼワインなんかと楽しみます。
時々海苔巻きを作って持って行くと大好評。ちなみにお握りは「ご飯だけ」という感じがあるようで、フランス人には不評です。
そうそうポテトチップスも、ピクニックには欠かせない一品。やはりジャガイモの国だからでしょうか。

出掛けにハムやパテ、そしてチーズにピクルス、デザートにメロンをマルシェで買い込み、お気に入りのパン屋さんで焼きたてバゲットを何本か調達し、食べるときにセルフサービスのサンドイッチというのも、休日の朝は皆と共にノンビリ・・・という私のようなママンのフレッシュなお弁当でもあります。



上:ピクニック用バゲット入れを作りました。‘PAIN’はアンティークボタンで / 右:低い丸型ロウソクを、針金で編んだロウソク立てに入れて、夕方のピクニックに


日本とは違って湿気が少なく、いつも適度にそよ風が吹いているパリだから、木陰に陣地を取ればもう最高の休日! 

おしゃべりに花を咲かせたり、ゴロンとなって昼寝をしたり、読書したり、はたまたバドミントンや子供とボール遊びをしたり。

プールも海もないのに、ビキニで日焼けをしつつ読書やシエスタをするお姉さん、おばさんがいるのも、ひとつの夏の風景です。

パリには大小さまざまな公園があって、木々も花も美しくキチンと整備され、噴水だってトイレだって、売店だってすぐ見つかるから、こんなふうに休日はちょっと外に出てピクニック、というのは、パリジャンなら当たり前の夏の過ごし方。しかも夜は9時、10時まで明るいので、ディナーのピクニックも素敵です。
郊外の森や川辺でのピクニックになると、私はこのために作った安定の良いロウソク立てとロウソクを持って行き、日が沈むころに、車座になった私たちの周りに、点々と置いてみます。

ワインの瓶が何本か空になっていて、お喋りがいつになく親密になったり、あ、気がついたらあの二人がとうとうカップルに・・・なんてこともありました。




上:パリの下町の小さな公園でも、緑があれば、ほらこの通り / 右:今日は混ぜご飯をタッパーに詰めて公園で食べよう。子供がほろぼろこぼしても、鳩が食べてくれるから無駄もなし





AKO NAGASUE

灯りのアート、コラージュ、イラストなどを広く手がけるクリエーター。1996年からパリ在住。個展・グループ展などでも活躍。ホームページでも作品を展示している。

URL: http://akoart.free.fr/


TOP

BACK 「総合INDEX」へ戻る 「エッセーINDEX」へ HOME